2019年11月4日 浦和競馬場
- zatsumu

- 2019年11月8日
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浦和競馬場でのJBCデーだった。過去にこの規模のレースが行われたことがないこの浦和競馬場、運営側も騎手も客も馬も、この日は人馬老若男女全員が皆等しく未体験ゾーンに突入した。なんせあの浦和競馬場であのJBCが開催されるとあって、開催前からインターネットや競馬場でいろんな情報が錯綜し、それは当日開門後しばらく経つまで続いた。そして、浦和競馬場が破滅することなくJBCはちゃんと開催成立し、来場者数は目標には達しなかったものの、無事にこの日が終わった。
いつも通り始発で会場に着き、開門ダッシュをし、応援幕を張る。同じく始発組と思しきその場で顔を合わせたいつメンらと、今日が無事に終わることをお互い確認し合い、持ち場(って書くと仕事感がすごいけど撮影ポイントとかな)に着く。いつも通りの流れである。しかし、その日はいつもとは違う出来事が起こった。戸﨑騎手が、8RのJBCレディースクラシックで松永幹夫厩舎所属馬のモンペルデュに騎乗するも、同じく先行した2番のタイセイラナキラに進路をカットされ、落馬。ラチに身体を打ち付け大怪我を負ってしまった。かなり早いタイミングで乗り替わりの情報が流れる。急な戦線離脱。
私はその瞬間、その現場にほど近いラチ沿いでカメラを構えていた。行く度思うが、浦和競馬場は撮っていてとても楽しい。7Rであったエキストラ騎乗を撮り、今日も人生最高とはいえないがその瞬間最高の写真が撮れるな〜!と意気込みそしてお祭り気分にあてられ浮かれていた。で、あの落馬事故である。丁度カメラを下げたタイミングでそれは起き、私は、当然のようにそれを肉眼で見てしまった。日本全国どこへでも、はたまた海外も、どこでもずっとついてって追っかけているんだから、どのタイミングかわからんが、いずれ目の前で落馬事故を見る日が来るんだろうな〜、とは考えていたけども、よりによってまさか、年末に向けて大きなレースを控えたこのタイミングとは…。脳裏に焼き付いたショッキングな場面と様々な悔しさでただただ涙が止まらず、とても競馬場内にいてられるメンタルではなくなり、競馬場を後にした。
落馬事故は悲しく、とても悔しい。どこにでもついて行きまっせと本人に宣言した通り、まさか車に乗せられ運ばれるところまでお見送りする羽目になるとは思わなんだが、起きてしまった事故は起きてしまったので今更どうこう言ったってしょうがない。形式上、制裁という形で誰が悪かったとかそういうアレはあるが、悪気があってやったことではないと思うし、世の中の大体のことは誰も悪くない。事故なんて、そこに人間がいる限りどんだけ神経すり減らして気をつけたところで、起きてしまうものは起きてしまうのだ。
浦和JBC、船橋競馬場のトークショーを最前列で見るまで“行かない”という選択肢もあったし、行かなかったらあの落馬事故を直接見なくて済んだ。でも、理由をうまく言葉にできないが、行って良かったと思う。そして、行かなかったら一生後悔していたように思う。おそらく、彼が笑顔で競馬場に帰ってきてくれた時に、あぁあの日浦和競馬場行って良かったなと断言できるのかもしれない。私はその日を待っている。




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